新月の大潮ということで恒例の干潟観察を行った。
潮の引きは今一だったが、明日はカヤックの予定なのでアマモの個体数カウントをメインに短時間の観察だ。
今年の干潟は寂しい、ワカメの切れ端がそこらじゅうに散乱しているだけで、生き物の気配が少ない。
とはいいながらポツリポツリ新しいアマモを発見したりすると、またまた萌えてくるのである。
昨夏の猛暑で絶滅かと思われたコアマモがポツリまたポツリと生えてきた。
この干潟ではアマモは越年しないが、コアマモは越年して群生を成していたので、この夏が通常通りでコアマモの地下茎が越年してくれれば、また少しづつ元の群生に戻ってくれるのではないかと期待している。
しかしこの干潟はアマモやコアマモにとってはあまりにも過酷な環境だとつくづく思う。
ここ4年ほど定期的に観察した結果、夏の高温障害がかなり影響してしているのではないかと実感している。
この先更に温暖化が進むようであれば、細々と生えているアマモも風前の灯ように思えるが、干潟のクリキンディことアマモ親父はかすかな希望だけを頼りに、今年もアマモ観察を続けたいと思う。
全壊までコアマモとの見分けがつかなかったアマモは、コアマモと比較すると少しは大きいのと、茎の白い部分が長いことから、細いながらアマモであると判別出来た。
ただ何故こんな細いのが多いのかは解らない。
思いつくのは昨夏の高温障害、春先の低海水温、アマモ自体の種の問題等だが、福一原発のようにしばらく経過観察をしないことには一体どうなっているのか確かめる術は無い。
しかし寂しいとはいいながら、記録を見てみると個体数自体は昨年よりやや少ないくらいなのである。
http://www10.ocn.ne.jp/~veeten//slo/amamo/kansatu.htm
例年だと梅雨で養分が干潟に流れ込み個体数が増えるのだけど、今年の青っちょろい個体ではそう多くは期待できそうにないと思われる。
元気なアマモ
く~、細い
既に先っぽが枯れかけている。
コアマモ発見