6/15大潮ということで恒例の干潟観察を行った。
ここ4年ほど定点観察を続けているので、この干潟のサイクルが体にフィットしてきたような気がする。
つまり干潟の光景が珍しいというより、ああこうなったんだなあというような感じがするわけです。
この日の干潟はまたも表情を変えて、ホソジュズモが席巻していた。
このホソジュズモ、浄化能力がすごいらしい。
筑波大のさる教授がこの浄化能力を利用して何億ものプラントを開発して売りだそうという講演会に参加したことがあったが、毎年こうやって生えてくるホソジュズモを見てると、おおよそペテン師まがいのシステムではないかと思う。
本来自然は無償でこの行為を繰り返してくれている訳で、大金を投じで維持するプラントは持続可能ではない。
席巻しているホソジュズモの間にテングサがポツポツ生えている。
次の干潟観察の時には、ホソジュズモと入れ替わってこのテングサが干潟を覆うはずなのだ。
時間があまり無かったので個体数のカウントをメインに行ったが、予想に反しアマモはグングンと成長していて昨年の数字に近づいていた。
http://www10.ocn.ne.jp/~veeten//slo/amamo/kansatu.htmあまり多くを期待していなかっただけに、房々としているアマモを見ると無条件に嬉しい。
早めに始まった梅雨の雨と、例年より半月ほど低めの海水温が影響しているのではないかと思う。
既に開花したカブも有り、うまくいけばこの種が近くに定着して発芽するかもしれないと想像するとまたまたイメージが増幅されて、暫し妄想の世界に浸って悦に入る。
心配していたコアマモはかろうじて4株ほど残っていた。
この干潟では夏場の高温障害でアマモは枯死するが、コアマモは越年するので、何とか株が成長分けつして個体数が増えて欲しいものだ。
ここ4年の観察結果から、今回のような個体数のカウント自体は、後追いと自己満足的な行為に過ぎないということが何となく分かってきた。
というかアララトの夢である干潟一面アマモがユサユサ揺れているという光景を見るためには、もっと攻めの段階に入る必要があるのだ。(笑)
ということで次回、次々回あたりから、来年に向けての準備に入りたいと思う。
土管にサザエ発見
干潟で遊ぶ子供
ホソジュズモ
前回とは見違えるように成長したアマモ