旧暦5月18日、今日もよく潮が引いてるのでおそらく今年最後の干潟観察、今回は個体数カウントがメイン。
今年より「花さかじじい」作戦に方針を変えたので、作戦の趣旨からすれば花の数だけカウントすれば良いのだが、アマモの生育状態などを把握するにはアバウトでも数を把握しておくことはそれなりに意味がある。
昨日はアマモ巻き蒔きに追われかなりタイトなスケジュールだったが、今日はゆっくり干潟観察も兼ねる。
あちこちにワタリガニの抜け殻が目につく、カニの天敵はタコなので両者の数は反比例の関係にある。
ってことは今年はタコが少ないのか?
一昨年がこのパターンで延縄にもワタリが掛かってきたり、縄を繰ってる最中に海面で交尾中のカップルをダブルGetなんてことも数回あった。
その2年くらい前は逆にタコが豊漁で、イイダコを釣りに行ったら大ダコしか食わなかったなんて冗談みたいなこともあった。
瀬戸内海の帝王大ダコに天敵はいない、同類のイイダコすら捕食してしまうのだ。
今年の干潟はホソジュズモにゴミがくっついたのがやたら多い、たしかこのホソジュズモの浄化作用に目をつけ数億円の水質浄化プラントをプロデュースしていた大学の先生が居たけど、詐欺師以外の何者でもないと思う。
さてアマモちゃんはというと、梅雨の雨で盛んに分けつして増えている。
この時期アオサが漂着するので陸に近いところの個体はアオサをかき分けながらカウントしなければならない。
今回は例年避けていたCDブロックをローラー作戦で観察、思わぬところに生えていたり、前回気がつかなかったところに生えていたりでかなり総数が増えた。
CDブロックのアマモはかなり状態が良い、なぜ今までこのシンプルな事実が目に入らなかったのかと悔やまれるが、失敗は成功の元であり人間は失敗からしか学べないものである。
状態が良いアマモは花枝が生える可能性が高いのか、ぽつぽつ散見される。
この花をいっぱい咲かせたいんだよなあ。
しかし昨年まで種無しだったアマモに少ないながらも花がついた事実は大きい、「花さかじじい」大作戦への妄想は膨らむばかりだ。
最後にコアマモをもう2本ほど植えて来年の楽しみとした。
コアマモは地下茎で越年してくれるので、一旦根付けばあれよあれよと増える。
土器川河口のアマモ場では陸よりの浅いところにコアマモ、その沖にアマモが生えるという生態系が形成されている。
北浦干潟ではどういう訳かコアマモはやたら元気が良いが、これもどこにでも生えるというものでないだろうしアマモとセットで観察する必要があるかもしれない。
今年は干潟の干出率が悪く干潟観察自体は面白味が無かったが、播種実験ではある程度の手応えがあった。
来年はまたどういう結果となるか?
いずれにせよ人が係われるのはここまで、後はお天道様と海と干潟に委ねて春を待つしかない。
渡りガニの抜けガラが例年になく多い、てことは今年もタコ少ないのか?
今年はこのホソジュズモにゴミがくっ付いたみたいなのがやたら多い
アオサをかき分けながらカウントする
更に分けつして増えてる
思わぬ所に生えていた
この花をもっと咲かせたいんだな
ついでにコアマモの移植も、こいつは地下茎で越年してくれるのでさっと埋めるだけ。