旧暦15日ということで干潟観察を行なう。
日中はヤポネシア号のトイレを作っていたが、例によって船にはフラットな所が無い。
全面緩やかにカーブしているので、陸の建物のように基準になる面が無い。
全て目見当で寸法合せをするのでかなり時間がかかった。
なんとか4時に終ったので、大急ぎで片付けて、ご飯をセットし、晩御飯の用意までの1時間が干潟観察の時間である。
5月末というのに水温はまだまだ寒かった、数のカウントをしようと思うと砂茶碗がかなり目についた。
見ると放置出来ない性格なので、砂茶碗を駆除しながらの観察なので忙しい。
丁度子供達が干潟に下がってきていて、色々と質問してくる。
「おっちゃん何しとん?」「何しらべよん?」「何取りよん?」と矢継ぎ早に質問してくる。
一応ざっと説明したが、怪訝そうな顔をするだけで、子供達にとっては変なおじさんというくらいの認識のようだ。
しかし訳が解らないなりに、面白がって砂茶碗とツメタ貝の成体を取り始めた。
バケツにして2杯分くらい駆除したが、とても全部は取りきれない。
しかしこの砂茶碗駆除は、クリキンディよりは効果があるので止められないのです。
出穂が始まっていてアマモの個体数はわずかばかり増え、昨年同時期と比べればまあまあというところでしょう。
ここのところ良く風が吹いたので浪打際に流れアマモがどっさり流れ着いていた。
昨日ちょっと見た時に、種の入った流れアマモがあったので、今日は本格的に種を採集することにした。
用の無い人にはただのゴミだが、アララトにとっては宝の山(笑)
まだちょっと未熟かなと思うが、せっかく流れて来てくれたものなので、駄目元で植えてみた。
春先に水産試験場に種を分けて欲しいと問合せしたら、在庫がなくて断られてしまった。
電話では、在庫はあっても分けるのはちょっとという感じだった。
本来ならアララトみたいなケースには、率先して融通してくれてもよさそうなものだが何故なのかよく解らないです。
まあ丁度欲しかったところに、流れ着いてくれたのだから結果オーライですけど。
ということで今年は、せっせか流れ着いた種を植えることにしました。
場所は三年間のデーターから、真水の流れ込むところにまとめて植えた。
何故か真水の流れ込む所は発芽の確率が高いのと、この一年生のアマモ場(まだ場というほどのスケールではありませんが)では、ある程度の密度が必要なのではないかという仮定の実証実験でもあります。
流れアマモの中に地下茎のついたものもあったので8本ほど近くに定植した。
一応この種植えは7月中頃まで継続の予定。
来年の春、どんな結果になるのかが楽しみです。
出穂したアマモ
子供達も砂茶碗駆除のお手伝い。
宝の山(笑)