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ストーン磐座

磐座、褌、天然石笛(磐笛、岩笛、いわぶえ)販売、海上タクシー

モンベルサロン須田郡司写真展「聖なる石と出会う旅」&石の語りべ

・日程:2011年8月13日(土)~9月4日(日) 10:00-22:00 写 真展:入場無料
     会期中は年中無休
・会場:モンベル高松店内 モンベルサロン
     香 川県高松市香西本町1-1 イオン高松ショッピングセンター1F
    TEL 087-842-7707

   
 ◎石の語りべ(スライド&トーク)
  「須田郡司の石巡礼物語」
  ・モンベル高松店内 モンベルサロン
  ・8月13日  14:00~15:30 (13:30~受付)
  ・参加費 \1,000 
  ・要予約 モンベル高松店にお電話(087-842-7707)でご予約下さい。

http://store.montbell.jp/search/shopinfo/indoor/?shop_no=618887
      
 聖なる場所に魅かれ旅を続けてきた私が、最終的にたどり着いたものは石・巨石の世界でした。この10数年間、私は人と関わりのある石をテーマに 撮影の旅を つづけています。古くから伝承や伝説を持巨石、奇岩や怪石などの景勝地、アニミズムを感じさせる原初的な石・巨石の世界に魅かれます。石を巡れば巡るほ ど、石は人間に対しある種の意思を持って存在している
のでは、などと思えてきます。これまで私は、日本石巡礼(2003~2006年)と世界石巡礼 (2009~2010年)の活動を通して多くの巨石を巡ってきました。流浪する巡礼者の眼 差しで、その場所に行き実際に見てみたい、これが私を石巡礼へと駆り立てた大きな理由でした。地球の記憶を訪ねる旅、石巡礼で分かったことは、実に豊かで 多様な石物語が各地に点在しているとういうことです。モンベルサロンでの写真展を通じ石の魅力を感じていただければ幸いです。
 尚、会場には地質標本館の協力により、鉱物の標本も展示しております。
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旧暦6/3の中潮、昨日に引き続き干潟観察を行った。

潮位の関係で正式にはおそらくこれが今年最後の干潟観察となる予定。

今日は昨日出来なかった個体数のカウントがメイン、今年は春先から異常低海水温で生育が悪くどうなることかと思っていたが、ここに来てかなりペースアップしてきた。

結論から先に言うと、昨年よりやや減の前年比97%の範囲に収まった。

http://www10.ocn.ne.jp/~veeten//slo/amamo/kansatu.htm  (エクセルの下のタブの個体数推移をクリック)

昨夏の異常高温からしてもかなりのダメージを想定していただけに、この比率は想像以上の好結果と評価したい。

特に今年は昨年植えた流れアマモが個体数に大きく影響していると考えられるので、今までの定点観察から、種を植えるという段階への足がかりとなった点でも、わずかではあるが前に進んだと言えると思う。

昨年春、四国電力前アピールで来香した干潟王子こと岡田君と、クマクマさんと一緒に干潟観察した際、岡田君に「種から植えてるんですか?」と指摘されたのが種にシフトするきっかけとなったので、岡田君と岡田君を呼んでくれたユキエさん、きっかけとなった四電さんにも感謝したい。

一方、アマモより希少といわれているコアマモは、昨夏の高温障害で群生の大半が消失してしまったのが残念だ。

ただこの干潟では、コアマモは通常海水温であれば地下茎が越年する傾向にあるので、わずかながら残った個体が着実に増えてくれることを期待したい。

個体数をカウントしながら、海中にゆらゆらと揺れる鮮やかな緑のアマモを見ていると、なんとも言えず満ち足りた気分になる。

一通りアマモの個体をチャックした後、来年播種エリアを確認出来るように種を植えた目印の鉄筋に紐でマーキングして、地表面のラインはテープでマーキングして来年砂の移動堆積具合を確認する。

来年からは播種作業を中心に進めることになるのだが、今日また素晴らしい一案がひらめいてしまった。

これは今年からでも出来なくはないのだが、義務や仕事でやってるわけではないし、比較検証作業は一度にあれこれやると訳が分からなくなってしまうので、とりあえず今年の荒っぽい播種の結果を見た上で来年行うことにした。

あくまでイメージですが、かなりディテールに入ることになりそうな予感。

観察終了後、4ヶ月一度も洗わなかったので猛烈な異臭を放ってきたゴム長胴衣を洗いながら、来年の春に思いを馳せる。


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アマモの花穂


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鉄筋に紐でマーキング


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地表ラインもテープでマーキング


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昨日播種した一部は早くも表土がさらわれている


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地下水の流れ、これがアマモが繁殖するための一つの条件

旧暦6/2の大潮ということで恒例の干潟観察を行った。

その前に今日の午前中は、アサイト始国の会(仮称)の初回ミーティングがあって、久しぶりにミーシャン、葉月さん、山下さん、豊原さん、また初めてのメンバーさん達とかなり盛り上がり、その後よしむらカフェで昼食をということになって行ってみると、またこれ久しぶりの吉村さんの奥さんに会い、たまたま食事に来てた久保豆腐ご夫妻に会うという超ローカルな展開。

その後イオンで買い物をして帰ったらもう4:00ということで、あわてて晩ご飯に麻婆豆腐を作って干潟観察を行った。

いつになく慌てるには訳があって、今日は干潟観察ではなくてアマモの種蒔きがメイン。

アマモは雌雄同体の種子植物で、通常、全部ではないがいくつかの株に花が咲き種を作り、7月の初めくらいまでには花穂の根元部分が腐り流れアマモとなって海に漂流する。

また葉っぱも次第に夏場の高温で枯れるが、竹のような地下茎が残り春先には再び発芽する。

ここ4年定点観察を続けた結果、奥の深い港湾の入り口にあるこの干潟は極めて閉鎖的な環境にあり、潮通しが悪く、夏場にはかなり高温となる為、おそらく海水温25度前後を境にアマモが地下茎ごと枯死してしまう一年生の環境であることが解った。

この干潟に存在するアマモは、地下茎を持つ流れアマモが夏場を過ぎて漂着したものが定床するか、種を持った流れアマモが6月以降いずれかのタイミングで漂着し干潟に定床したものの二つのケースが考えられる。

初回は何も分からなかったので、他のアマモ場から地下茎ごと採取して定植するという乱暴な方法を取ったが、上記の理由から持続可能な方法では無いと分かったので、二年目は春先に流れ着いた地下茎のある流れアマモに限って定植を試みた。

流れアマモに依存した非常に不安定な状況がある程度把握出来た昨年は、5月から6月に流れ着いたアマモの種子だけを2回に分けて試験的に定植してみた。

個体数推移を見ていただければ分かるように、昨年までは年々個体数が微増している。

http://www10.ocn.ne.jp/~veeten//slo/amamo/kansatu.htm

上述したようにアマモは全ての株が開花する訳ではなく、またどういう関係なのかは分からないが、この干潟に点在するアマモは開花率が悪く5%未満の確率なのである。

この微増分に出穂した5%が影響しているとは、自然定着のみに依存している不安定な状況からすると考えにくいし、また流れアマモの漂着も年によってかなりの変動があるので、今までの観察結果だけでは結論は出せない。

特に今年は、昨夏の記録的な異常高水温、春先の異常低水温と、今までとはかなり違う条件だったので、わずか数年のデーターでは比較検証もほとんど意味を為さないという状況となってしまった。

「竿はお触り」、「竿を触りながら」あいや、さはさりながら、昨年の種を植えた位置と、今年の分布を見てみると、定植位置から陸側に分布域が広がったような形跡が見て取れる。

股じゃなくて、また、昨年の高温障害にも関わらず、干潟のアマモ個体数はほぼ昨年並となったので、種の定植はそれなりの効果があったのではなかろうか?

漂着あるいは定植した種は、意外と陸側に打ち寄せられる波によって高確率で定着するのではなかろうか?

という勝手な推測を立てて、今年は種の定植と定着の相関関係の比較検証を試みることにした。

具体的には

1 昨年の3倍の流れアマモ種子を採集定植する。

2 定着度合いを確認するために、比較的定着率の良い地下水の流れこむ一帯にラインで定植する。

3 定植する深さの判断材料として、10cm、15cm、20cmの三段階の深さに分けて定植する。(陸側に打ち寄せられたとすれば、定植時の深さが原因なのか?)

という方針を既に春先の段階でイメージしていたのである。

ということで、ここのところせっせと種を採取キープしていたのだが、なにしろこの暑さで匂いだしてきたので、一刻も早く定植する必要があったのである。

春先ほど潮が引かないので、定植するエリアはかなり限られるが、逆に狙いが定まって、ここ4年の疑問がある程度解決されるのではなかろうかと妄想は膨らむばかりだ。


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今日の干潟、潮位は春先ほど低くない

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海水温が低いのでまだ元気なアマモ

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採集したアマモの種、ポリ缶2/3くらい。

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鉄筋でタインを定めて

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溝を掘り

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深さを定め


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種を植える

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アバウトながら三つのライン

ヤポネシ屋
XXXX THE JAMBOREE 犬島フェス晴れたらツアー --- 高松-犬島往復

(台風、豪雨、強風、濃霧の場合は中止となります、少雨の場合は出航します)

XXXX THE JAMBOREE 犬島フェスとは?

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http://mixi.jp/view_community.pl?id=934233

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ヤポネシア号は漁船タイプの観光船で、基本船室の無い完全アウトドア仕様となっております。
http://www10.ocn.ne.jp/~veeten//yaponesia/kanko/kantop.html
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雨具等は各自持参下さい。

ヤポネシ屋
香川県坂出市瀬居町1080 
電話 0877-46-5216
携帯 090-7140-2135


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6/15大潮ということで恒例の干潟観察を行った。

ここ4年ほど定点観察を続けているので、この干潟のサイクルが体にフィットしてきたような気がする。

つまり干潟の光景が珍しいというより、ああこうなったんだなあというような感じがするわけです。

この日の干潟はまたも表情を変えて、ホソジュズモが席巻していた。

このホソジュズモ、浄化能力がすごいらしい。

筑波大のさる教授がこの浄化能力を利用して何億ものプラントを開発して売りだそうという講演会に参加したことがあったが、毎年こうやって生えてくるホソジュズモを見てると、おおよそペテン師まがいのシステムではないかと思う。

本来自然は無償でこの行為を繰り返してくれている訳で、大金を投じで維持するプラントは持続可能ではない。

席巻しているホソジュズモの間にテングサがポツポツ生えている。

次の干潟観察の時には、ホソジュズモと入れ替わってこのテングサが干潟を覆うはずなのだ。

時間があまり無かったので個体数のカウントをメインに行ったが、予想に反しアマモはグングンと成長していて昨年の数字に近づいていた。

http://www10.ocn.ne.jp/~veeten//slo/amamo/kansatu.htm

あまり多くを期待していなかっただけに、房々としているアマモを見ると無条件に嬉しい。

早めに始まった梅雨の雨と、例年より半月ほど低めの海水温が影響しているのではないかと思う。

既に開花したカブも有り、うまくいけばこの種が近くに定着して発芽するかもしれないと想像するとまたまたイメージが増幅されて、暫し妄想の世界に浸って悦に入る。

心配していたコアマモはかろうじて4株ほど残っていた。

この干潟では夏場の高温障害でアマモは枯死するが、コアマモは越年するので、何とか株が成長分けつして個体数が増えて欲しいものだ。

ここ4年の観察結果から、今回のような個体数のカウント自体は、後追いと自己満足的な行為に過ぎないということが何となく分かってきた。

というかアララトの夢である干潟一面アマモがユサユサ揺れているという光景を見るためには、もっと攻めの段階に入る必要があるのだ。(笑)

ということで次回、次々回あたりから、来年に向けての準備に入りたいと思う。



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かろうじて残ったコアマモ

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土管にサザエ発見


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干潟で遊ぶ子供


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ヒメイカの卵塊も

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ホソジュズモ


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アマモの花

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一面のホソジュズモ

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前回とは見違えるように成長したアマモ

今日は満月の大潮ということで夕方の間隙を縫って干潟観察を行った。

先日の大雨で濁りがひどく観察条件が悪かったので、個体数のカウントをメインに行った。

例年ならこの時期の慈雨で倍近く株が増えるのだが、今年のアマモはか弱くて個体数の伸びも悪い。

昨年の分布図と今年を比較すると判るのだが、今年は陸地寄りに分布が集中している。

ここ数年の観察結果からアマモは高温に弱いということが解っているが、陸地側近くは海水温が高くなるので生育も悪いという結果が出ていてほとんどが夏前に枯滅してしまう。

しかも個体自体の生育状況も悪いので、増えるというより枯れる傾向にある。

様々な推測が考えられ得るが、東電ではないがまだ確認できたわけではないので、数値のパラメーター等を見ながら経過観察を続け、小出し後出しにしたいと思います。



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ヒメイカはきっちり卵を産み付けてくれる。



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本来これくらいのサイズが欲しい!




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コアマモは元気です。

新月の大潮ということで恒例の干潟観察を行った。

潮の引きは今一だったが、明日はカヤックの予定なのでアマモの個体数カウントをメインに短時間の観察だ。

今年の干潟は寂しい、ワカメの切れ端がそこらじゅうに散乱しているだけで、生き物の気配が少ない。

とはいいながらポツリポツリ新しいアマモを発見したりすると、またまた萌えてくるのである。

昨夏の猛暑で絶滅かと思われたコアマモがポツリまたポツリと生えてきた。

この干潟ではアマモは越年しないが、コアマモは越年して群生を成していたので、この夏が通常通りでコアマモの地下茎が越年してくれれば、また少しづつ元の群生に戻ってくれるのではないかと期待している。

しかしこの干潟はアマモやコアマモにとってはあまりにも過酷な環境だとつくづく思う。

ここ4年ほど定期的に観察した結果、夏の高温障害がかなり影響してしているのではないかと実感している。

この先更に温暖化が進むようであれば、細々と生えているアマモも風前の灯ように思えるが、干潟のクリキンディことアマモ親父はかすかな希望だけを頼りに、今年もアマモ観察を続けたいと思う。

全壊までコアマモとの見分けがつかなかったアマモは、コアマモと比較すると少しは大きいのと、茎の白い部分が長いことから、細いながらアマモであると判別出来た。

ただ何故こんな細いのが多いのかは解らない。

思いつくのは昨夏の高温障害、春先の低海水温、アマモ自体の種の問題等だが、福一原発のようにしばらく経過観察をしないことには一体どうなっているのか確かめる術は無い。

しかし寂しいとはいいながら、記録を見てみると個体数自体は昨年よりやや少ないくらいなのである。

http://www10.ocn.ne.jp/~veeten//slo/amamo/kansatu.htm

例年だと梅雨で養分が干潟に流れ込み個体数が増えるのだけど、今年の青っちょろい個体ではそう多くは期待できそうにないと思われる。



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元気なアマモ



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く~、細い



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既に先っぽが枯れかけている。




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コアマモ発見



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タコで~す。



昨日は今年最初の本格的な干潟調査を行った。

日中では今年一番くらいの低い潮位で風も凪いだ最高のコンディション、しかし今年の干潟は例年になく寂しい。

ここのところの低温で海水温の上昇が例年に比べて半月ほど遅れているというのもあるが、昨夏の異常高温で干潟が磯焼けしてしまったようなのだ。

例年は底生生物が活発に動いている砂地以外の泥状のエリアが、全体に赤茶けた層で表面を覆われている。

養分が少ないのかどうなのか判らないが、とにかく生き物の気配が少ない。

底曳き漁師の話では、昨年の夏は商売にならないくらい魚の死骸がプカプカ浮いていたそうなので、閉鎖的海域である北浦海岸の干潟は、モロに影響を受けてしまったようだ。

竿はお触りじゃなくて、さはさりながら、干潟にも春は訪れていて、微かながら生命の営みが繰り広げられている。

干潟は毎回違った景色を見せてくれるが、今回はフクロノリがやたに打ち上げられていた。

直径が20cmほどもあるので海岸に晒首が並んでいるような光景、多分前日の真冬並みの大時化で打ち寄せられたものだろう。

その他目がつくのは昨年から増え始めたタイラギ貝とハボウキ貝、よく似ているのだがタイラギが二等辺三角形なのに対しハボウキは先がやや三角にアールがかかっている。

タイラギは貝柱が大きく美味だが、ハボウキは小さく味がない。

ここ4年ほどツメタ貝や卵塊である砂茶碗の駆除をしていて、最初は掌ほどの舌を広げた巨大ツメタ貝が干潟を席巻していたが、去年あたりから巨大個体は姿を消して小粒な個体に変化してきている。

巨大ツメタと入れ替わるようにタイラギが増えた、ところが同じく一昨年からあれほど大量に発生していたキヌタアゲマキの姿が少なくなってしまった。

これは昨夏の異常高温もあるが、店主が密かに干潟観察の度に5個ほどづつ採って晩酌のアテにしていたのを近所のおばさんに目撃されてしまい、次の大潮の時に干潟一面が掘り起こされて乱獲された事件のせいではないかと思う。

http://ameblo.jp/veeten/day-20100517.html

キヌタアゲマキは今ではかなり稀少種らしいので、今年も一回くらいにしておいて、来季の繁殖を期待したいと思う。

さて本命のアマモちゃんだが、結論から述べると福島原発と同様非常に厳しい状態にある。

前述した様に元来北浦海岸の干潟は出口の無い閉鎖的海域であるために、夏場の高温障害の影響でアマモは越年出来ないということがここ数年の観察で判っている。

つまり地下茎で繁殖しないので、流れアマモ等によって着床した種によって部分的に形成される極めて脆弱な一年生のアマモ群なのである。

ここ三年ほど試験的に移植を試みてきたが持続可能な方法では無いため、昨年より種のついた流れアマモを植える方法に変更している。

今年の干潟観察はこの種植結果の検証が主な課題なのだが、昨夏の高温障害の影響も相まって見極めが非常に困難である。(毎日東電の記者会見を聞いているので、文体も東電の隠蔽体質と同化してきているような気もしないではないが、、、)

まあともあれ多少なりとも生えてくれているので、例年通り先を丸めた鉄筋でマーキングするのだが、昨年まで安定的していたコアマモの群生がおそらく昨夏の高温障害で消失してしまっていて、その分かれと思える様なコアマモらしき個体と、何故か今年はとても細いアマモの個体が混在していて見分けがつきにくい。

仕方がないので片っ端からマーキングしていって、もう少し成長具合を見てからアマモかコアマモかの判断することにした。

個体数分布図をご覧いただけると解るのだが、今回の調査では例年よりかなり狭い範囲で、堤防側の方に分布が集中している。

http://www10.ocn.ne.jp/~veeten//slo/amamo/amamo.html

これがどういう意味なのかは今後の生育状況と、今年も昨年と同じく流れアマモを植えて来年の結果を見ないと比較検証が難しいのではないかと思われる。

しかしこのけなげに生えているアマモを見ると、ついつい感情移入してしまい胸がキュンとなってしまう。

今年は昨年のように房々とした群生は期待できそうにないが、とりあえずこれから夏までの間経過観察を続けたいと思う。



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打ち上げられたフクロノリ


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ハボウキ貝

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マーキングしたところ

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う~ん、か弱いアマモ

今年も干潟観察のシーズン到来ということで、久しぶりの日記です。
まずは今回の東日本大震災で被災された皆様に心よりお見舞いを申し上げます、そして現在進行形の原発災害が一刻も早く収束することを祈りつつ、これからおよそ半年の間、瀬戸内の渚でアマモを観察しようと思います。

ようやく春めいてきたけど干潟の春はもう少しといったところ、干潟にはワカメが全盛でアマモはあと半月ほどかかりそうです。
というのも北浦海岸のアマモは、夏場の高温障害で地下茎まで枯れてしまう一年生の植生だからです。
加えて昨年は記録的な猛暑だったので、原発事故ほどではないにしても今年のアマモの生育状況は相当厳しいと予想を立てていました。
最悪壊滅まで想定していたので、ポツポツ生えてきているアマモを見つけたときの感激はひとしお、ほんま癒されます。
まだ時期的にちょっと早かったので正確なカウントは次回満月の大潮にしますが、ざっと見た感じでは例年の1/3程度は期待できそうです。


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コアマモが見分けがつかないくらい細い。

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ほんときれいだな~。

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早くもウミウシの卵塊が

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潮位はいまいちでした。

え~と、久々の日記というか告知です。

今年も山水人祭りの季節となり、先日いっぽんさんから今年も出演をとのお誘いがありました。
毎年様々なドラマが展開されてきた褌学会in山水人、さて今年はどんな伝説がハプンするのでしょうか?
期間中どのタイミングで乱入するかはまだ決まってませんが、参加される方はアララトまでご一報下さい。
山水人HP
http://yamauto.jp/top.html