潮位の関係で正式にはおそらくこれが今年最後の干潟観察となる予定。
今日は昨日出来なかった個体数のカウントがメイン、今年は春先から異常低海水温で生育が悪くどうなることかと思っていたが、ここに来てかなりペースアップしてきた。
結論から先に言うと、昨年よりやや減の前年比97%の範囲に収まった。
http://www10.ocn.ne.jp/~veeten//slo/amamo/kansatu.htm (エクセルの下のタブの個体数推移をクリック)
昨夏の異常高温からしてもかなりのダメージを想定していただけに、この比率は想像以上の好結果と評価したい。
特に今年は昨年植えた流れアマモが個体数に大きく影響していると考えられるので、今までの定点観察から、種を植えるという段階への足がかりとなった点でも、わずかではあるが前に進んだと言えると思う。
昨年春、四国電力前アピールで来香した干潟王子こと岡田君と、クマクマさんと一緒に干潟観察した際、岡田君に「種から植えてるんですか?」と指摘されたのが種にシフトするきっかけとなったので、岡田君と岡田君を呼んでくれたユキエさん、きっかけとなった四電さんにも感謝したい。
一方、アマモより希少といわれているコアマモは、昨夏の高温障害で群生の大半が消失してしまったのが残念だ。
ただこの干潟では、コアマモは通常海水温であれば地下茎が越年する傾向にあるので、わずかながら残った個体が着実に増えてくれることを期待したい。
個体数をカウントしながら、海中にゆらゆらと揺れる鮮やかな緑のアマモを見ていると、なんとも言えず満ち足りた気分になる。
一通りアマモの個体をチャックした後、来年播種エリアを確認出来るように種を植えた目印の鉄筋に紐でマーキングして、地表面のラインはテープでマーキングして来年砂の移動堆積具合を確認する。
来年からは播種作業を中心に進めることになるのだが、今日また素晴らしい一案がひらめいてしまった。
これは今年からでも出来なくはないのだが、義務や仕事でやってるわけではないし、比較検証作業は一度にあれこれやると訳が分からなくなってしまうので、とりあえず今年の荒っぽい播種の結果を見た上で来年行うことにした。
あくまでイメージですが、かなりディテールに入ることになりそうな予感。
アマモの花穂
鉄筋に紐でマーキング
地表ラインもテープでマーキング
昨日播種した一部は早くも表土がさらわれている
地下水の流れ、これがアマモが繁殖するための一つの条件