2013干潟観察日記 Ⅱ | ストーン磐座

ストーン磐座

磐座、褌、天然石笛(磐笛、岩笛、いわぶえ)販売、海上タクシー

ということで今年(2013年)以降のアマモを植える男一人プロジェクトはアマモの越年を目的とする播種作業がメインとなった。

1 今までの観察結果から干上がった場所での播種は徒花となるので、最大干潮でも干あがらない場所に種を植える。
2 北から南に筋状に植えて発芽状況を確認する。
3 アマモ巻き埋設作業は結構しんどいのでアマモ巻きを埋めずにそのまま放置するパターンを試してみる。

以上が今年の計画だが、今までの観察結果では干上がらない場所で発芽したアマモにも越年は見られなかったため、上記以外にも越年できない要因があると考えられる。
観察結果から推測するに、夏場の高温障害による死滅、あるいは海苔加工場からの汚染排水などが考えられる。
しかしこの2点は変更不可能な外因なので、出来る作業としてはクリキンディみたいにせっせか種を植え続けるしか方法が思いつかない。
伊勢湾などの例を見ると、高温障害で死滅はしても花が咲いて種をつければ、流れ着いた種が発芽してアマモ場が形成されるらしいので、とにかく花を咲かすことに眼目を置いた「はなさかじじい」作戦を展開することにした。

2013/6/24

ドリームで買ってきた今日の必須アイテムのガーゼ生地、ついでに褌用に麻生地を探したがもう置いてないらしい。思うに褌需要が多すぎて品薄になってるんじゃなかろうか?



さあいよいよアマモの播種、用意するのは30Cm角に切ったガーゼと昨日切り分けたアマモの種と花株とスコップ。



こんな風に海砂にアマモを挟んでガ-ゼで巻く。




あまり美しくはないがゴムで縛って出来上がり、種団子ならぬアマモ巻き。この場合の海砂はウエイト代わり、アマモの種はゴマをちょっと大きくしたくらいなのでそのままでは定着しない。




ミッションコンプリ-ト、今年は沖合いの干上がらないポイントに穴を掘って植えるのとそのまま放置の2パターンを試してみた。花株のものは沖合いと条件の良さそうなポイントに埋めた。これで来年の春まで放置プレー、さあどうなるかな?写真は一昨年植えた小アマモ。




一昨年前年が猛暑で絶滅した所に移植した小アマモは見事に繁殖していた。




流れ着いた天草をかき分けると小アマモの大群生、約4平米ほどに広がっていたのには感激。



あっ、こんなところに自生のアマモが?しかも5割の確認で花が咲いてるではあ~りませんか?これだから干潟観察はやめられない。こんな発見が来年の種植えのヒントになるんだな。