2014年干潟観察日記 Ⅰ | ストーン磐座

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2014.05.01
今年最初の干潟観察を行なう、やっと観察日記が追いついてきた。
以前はブログをこまめに書いていたのだが、延縄漁に主軸が移り縄繰り作業に手を取られるのと、ツイッターとFBの影響かテキストが全く書けない状態になった。
今後もそう長いテキストは書けそうにないので、ツイッターのつぶやきと写真をベースに若干の考察を付加して観察日記にリレーションすることにした。

第一印象、今年の干潟は海水面が例年になく高い。
ここ8年くらい毎年5月のGWの新月に干潟観察をしているのだが、最初の年は干潟一面が見事に干上がっていて干潟観察を始める動機となった。
気のせいか年々潮水位が上がってきて今年は干潟の2/3以上が水没している。
まさかこんな急激に海面上昇するはずはないので、潮汐にも年毎のバラつきはあるのかもしれない。
いずれにしろ今年最高のコンディションでこの潮位なので、干潟観察の楽しみが半減してしまった。
とは言うものの、昨年のアマモ巻きの結果を楽しみに干潟を散策。
昨年復活したコアマモは驚くべき勢いで増えていた、おそらく過去最高の群生だろう。
コアマモは放置プレーで増えるのに対してアマモはこれだけ植えても増えない、この辺の相関関係も気になるところだ。
昨年植えたアマモ巻きは、思ったより結果が悪かった。
まず直接放置したところは波にさらわれたのかほとんど生えていない、埋めたところは個体差があって発芽も一様ではなかった。
前回よりはかなり沖合いの場所に埋めたので単純比較は出来ないが、一昨年陸寄りに直植えしたのは90%くらい発芽していたのでちょっとイメージ違った。
気になるのは去年陸よりに直植えしたものも同様に今年発芽が悪かったことで、今年は全般的に発芽条件が悪かったのか謎は深まるばかり。
今年アナゴ漁が不調という事から海全体がなんかいつもと違うのかとかエルニーニョのせいなのかとか妄想は膨らむが、謎を解明できるのは実験結果しかないだろうということで、疑問点の洗い出しをして更に細かく比較検証を試みることにした。



2014,5,1今年の干潟、あんまり引いてないな。



例年5月頭の新月の大潮に最初の干潟観察をしているのだがこんなに潮が引いてないのは初めてだ。気のせいか年々上がってきているような?このあたりも例年は干上がっていた所、例年より30cmくらいは海面が高い。



コアマモの元気が良い。



3年前の猛暑で絶滅し、一昨年一部移植したコアマモは大群生になっていた。すげえな。



種をそのまま埋めたところ、どういう加減か今年は発芽率が良くない。



昨年アマモ巻きを植えたところ、生えてるところは生えてるけどかなり差がある。場所、気候、種?要因は幾通りもあるので要経過観察。



こんな感じにまばら生えてる、葉先が傷んでいるのも気になるな。




分布図
個体数推移
を参照ください。